リーマン・ショックのとき、金は大暴落したのでは?

リーマン・ショックでは、その影響で日本の大手証券会社が廃業に追い込まれ、中小の企業が倒産しました。

果たしてその時の金相場はどうだったのでしょう。

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◇証券不審!毒まんじゅうを食わされるのは誰だ。

リーマン・ショックは、当事国のアメリカはもちろん、アジア、ヨーロッパ、そして中東諸国にまで甚大な被害を与えてしまいました。

分かりやすく言えば投資商品の中にブラック企業の証券を忍ばせて大量に販売してしまったのがリーマンブラザースという投資会社。

世界有数の会社だっただけにその商品の売上高は桁外れで、その分、購入者が負ったキズも桁外れでした。

ブラック企業の債権は毒まんじゅうと言われ恐れられました。

◇暴落したのは株価。

逆に急騰したのは金の相場。

しかしあの当時、大暴落したのは金ではなく株価でした。

一時的に金相場も影響を受けましたが、数日して勢いを取り戻し、金の買取価格は前日の実勢取引価格を更新~。

この事例は、金の強さと性格を如実に表しています。

つまり保有している株が暴落すると悟った投資家が一斉に持ち株を売り、金の買取を始めたのです。

その結果、当時の金は急騰し、株は暴落をつづけました。

◇昔から金は有事に強いと言われていますが、リーマン事件はそれを裏付けています。

金は有事のシェルターなのです。

株が大暴落して金が急騰。

いち早くそれを読み取った個人投資家は、金を大量に買取ることで億万長者になった人もいます。

金はこのようにポートフォリオとしての受け皿でもあるので、有事のときには逆に有利に作用します。

それほど危険な投資商品ではありません。

金は取り扱う業者によって価格が違うってホント?

金ならどこで買取してもらっても同じ~。

まさかそんなふうに思っている人はいませんか。

投資家としては失格。

業者ごとにマチマチであることを肝に銘じましょう。

◇「今日の金相場」は単なる目安でしかない。

株式市場と金の市場のもっとも大きな違いは、金は買取に出す業者によって価格がマチマチであるという点です。

もちろん金の今日の相場は店頭に掲示されていますが、業者に言わせると「アレは単なる目安」。

株式市場のように株価を単純にかけ算することで売買価格が決まるものではありません。

◇業者の質を下調べしてから訪問する習慣を。

本来金の価格は、純度(金が含まれる比重)と重さで決まりますが、買取する会社によって仕入れ値・出し値が異なります。

つまりブラックボックスであり、それが第1の謎になっています。

第2の謎は手数料です。

これもマチマチなので、買取価格の1割以上を平気で上乗せしてくる業者もあります。

たとえば仕入れまでに複数の中間業者を経由している場合、間借りしている場合、社名やブランド名を借りている場合、フランチャイズの場合などです。

◇1つの買取店に行って即決してしまうのはズブの素人。

手間はかかっても3店舗は回って、それから決めましょう。

金はオープン市場のようにみえますが、実際は不透明なところが多く、宣伝で言っている買取価格と違う場合さえあります。

投資の最初の段階で安く買取されてしまっては意味がありません。

投資家として業界を勉強し毅然とした態度で臨みましょう。

店を回った分だけ業界に詳しくなれます。

金への投資のデメリットをあげるとしたら何ですか?

金は魅力いっぱいの商品ではありますが、保有することの特典がなく、保管手数料だけが取られていく~。

リスクは小さいけれどゼロではないのが金です。

◇株式や預貯金のように配当や利息がない。

金の投資には、株式に投資したときの配当金や株主優待・割引といった特典が一切ありません。

また預貯金・定期預金のような利息、債券の利子もありません。

外債などは複利運用になっているので2年、3年と満期を迎える度に増えていく感触を味わえますが、金にはそれがありません。

単純に金を買取したり売却したり、その際に生じる差益・差損を受け取るだけです。

◇特典がなく、狙えるのは投資利益だけ。

当たり前でも触れておかなければならないのは、金は元本保証ではなく、万一大暴落したら無一文になる可能性をはらんでいるということ。

また金をどのように保有するかです。

銀行や証券会社、その他金を購入したショップにお願いすると保管手数料が別途必要になります。

税制面でも株式投資のような優遇措置があるのかないのか、調べてみる必要があります。

◎貴金属投資のメリット・デメリットについてはこちらの記事をご参考ください。

https://news.mynavi.jp/article/20170924-gold/

◇金は買取に出せば現金に換わりますが、投資しているあいだはリスクを負います。

相対的にみて安全というだけです。

株式や為替よりも安定性があって、先物取引のようなギャンブル性はないと言われているのが金です。

しかし元本保証でなない限りリスクはあります。

一般的に企業の不祥事や内戦・戦争に強い。

有事の際は高値になるというのが投資家の心の支えではありますが、何が起るか分らないのが投資。

油断はできません。

金とプラチナ、投資対象としてはどちらがいい?

金とプラチナはどちらも魅力ある貴金属ですが、大事なのは市場の評価と実際の価格トレンド。

現状では金以外に有望な鉱物資源はありません。

◇実物資産としてはプラチナと競り勝って金が上位に。

金もプラチナも一般市場、あるいは結婚指輪・婚約指輪のブライダル市場では同じように貴金属として扱われています。

またプラチナも金と同様に市場で売買できます。

質屋に持参してもブランドショップに持って行っても、比較的高値で買取してくれるのが金とプラチナです。

しかしプラチナはその昔には金と同等の値をつけて張り合った時期もありましたが、現在では金にトップの座を明け渡し、発掘量の約半分が工業用に使われるようになりました。

◇金より希少性は高くても価値は低位で右肩下がり。

プラチナは、世界の総在庫量がわずか5000トン程度で、この総量からとするとプラチナは金より希少価値が高いと言えます。

しかし先にお話ししたような経緯や、金の流動性・多用性に押され、現実には市場での存在感を薄くしています。

金より下落率が大きく右肩下がりが続いています。

現在では1グラム4,000円ほどの安値で落ち着いています。

◇投資をするならプラチナよりも金を選ぶのが無難。

市場では現物資産としての価値が高く評価されています。

投資価値を比較する場合は、市場での値動きと過去3年程度のトレンド(価格の推移)をベースに判断しましょう。

流動性があり買取や売却などが旺盛な金は、情報も得やすく素人でも安心です。

買取に出す、売却する、結局のところ投資はその繰り返しなので、市場の透明性が高いほうが安全です。

金に投資するとき、買取のタイミングはいつがいい?

誤解を恐れずに言うと、数ある投資カテゴリーの中で、金市場は投資家の資金が逃げ込んでくるところ。

その潮の満ち引きに強くなることがすべてです。

◇“下げ止まり”に強くなることが儲けるコツ。

個人が蓄財を兼ねて数万円とか十数万円のレベルで金の買取・購入を実施するなら、金が相場で安値に動いた時です。

ではどんな条件下なら金が安値にシフトするのでしょうか。

またその安値は、いつの時点で下げ止まるのでしょうか?そのタイミングをはかれないと、まだ安くなるのに途中で買取注文を出してしまうことになります。

◇金が高くなるとき安くなるときのタイミング。

少しでも安く買って高く売るのが投資の基本。

世の中の流れからタイミングを読み切るのがセオリーの第一です。

金相場は他の株式や為替と違って、“単一投資商品”と言えます。

株式には多くの銘柄がありお互いに連鎖する危険性があります。

為替もユーロは加盟国の動きで、ドルは大統領の一挙手一投足で乱高下し他の通貨に損害を与えます。

しかし金は、それらのトレンドをすべて引き取って逃げ込んでくる避難場所になっています。

◇投資家が株式や為替に旨味がなくなったと判断したら、資金は金に流入します。

その潮目を読み切ることが大事です。

ドルが安値をつけそうだ、株が急落しそうだ。

こんなときは投資家の資金が一時的に金に流入し、嵐が去ったら金を売却して他の市場に戻っていきます。

その潮目の読み取りが、金の買取・売却のタイミングです。

金の投資に強くなろうと思ったら、政治・経済、貿易のトレンドを追うことです。